マッサージサロンは店舗のスペースがあまり必要なく、独立を目指す方も多いです。
また、店舗がなくても自宅の一室や出張でマッサージを行えるので独立しやすい業種でもあります。
本日はマッサージ師さんの独立をサポートできるよう、マッサージサロンの開業についてお伝えしていきます。
目次
1, マッサージサロンとリラクゼーションサロンの違い
リラクゼーションとマッサージが同じものだと思われている方も多いのですが、実は全く別なものになります。
マッサージは按摩、指圧師と行った国家資格を持った方のみが使用可能で、
これらの資格を取るためには専門学校へ通う必要があります。
国家資格を有するマッサージ師は医療行為としてマッサージを行えます。
リラクゼーションサロンは症状改善の目的ではなく、お客様の疲れを癒すという目的になります。
医療行為ではないので、治療、治る、改善する」などの言葉は使用できなくなっています。
2, 開業に必要なもの
それでは、マッサージサロン開業にあたって必要なことを紹介していきます。
2-1, 開業資金
物件を借りる費用、店内の備品を揃える費用等最初にかかる費用を初期費用といいます。初期費用はもちろん必要ですが、開業した月から黒字になるとは限りませんので、数ヶ月売り上げがなくても大丈夫なように運転資金を用意します。
運転資金は月々固定でかかる費用や人件費を計算して、半年分くらいを用意しましょう。
2-2, コンセプト作り
まずどんな雰囲気のサロンであるか、というコンセプトを考えてからメニュー、価格設定を決めていきます。
なんとなくで始めてしまうとインテリアに統一感がなくなってしまたり、様々なメニューが増えすぎてしまい一体どんなサロンなのかということがブレてきてしまします。
ここをしっかりと考えることがサロン開業成功には必要になってきますので、徹底的に考えていきましょう。
2-3, 計画を立てる
まず、月々の人件費、賃料や光熱費などの必ず発生する費用を計算します。
その後、それらを支払う為には月の売り上げがどのくらいになるかの計算をします。
例えば、一人で施術するとして
賃料 | 10万円 |
光熱費、通信費 | 3万円 |
人件費 | 25万円 |
広告費 | 10万円 |
雑費 | 5万円 |
返済 | 10万円 |
合計 | 57万円 |
このように合計63万円になるので、最低63万以上は毎月売り上げを作らないといけません。
次に今の計算で出した63万円を営業日で割ります。
23日の営業とすると、一日27000円は売り上げていかないといけないということになります。
一日の売り上げ金額を決めると、おおよそ何人をいくらのメニューで施術していかないといけないかということが分かってきます。
それをもとに、それだけのお客様を集客する方法やメニュー価格を考えていきます。
2-4, 開業届け
法人ではなく個人事業主としてサロンを開業される場合、税務署で開業届けを提出する必要があります。
個人事業主として事業を行ない、税金の申告を行なっていきます。稀に開業届けを出さずに事業を行なっている方もいますが、税務署にバレた場合追徴課税や最悪の場合逮捕ということになりますので、必ず申告は行なっていきましょう。
めんどくさい手続きではなく、屋号(店名や開業日)、住所、氏名、生年月日、給与支払い等を記載して提出する流れになっています。
オープン直前は忙しいと思うので、開業が決まったら早い段階で済ませておきましょう。
2-5, 資格
先にお話した国家資格が必要なマッサージではなく、リラクゼーションということでした資格は不要になります。
ですので、マッサージサロンの開業でしたら施術者が国家資格を持っていることは必須です。
2-6, 店内の備品、什器
施術の種類や規模によって異なりますが、最小限の場合がベッドのみで施術は可能になります。
ですが、リラックスするためにご来店されるので、待っていただく間の椅子やインテリア、照明等お客様がリラックスできる環境を作る必要があります。
2-7, 消耗品
アロマオイルやタオルが必要になります。
2-8, その他の備品
電話、FAX、パソコン、プリンターは予約管理に必須になりますので、準備していきましょう。
また、メニュー表や店舗情報の入った会員カードも準備しておくことをおすすめします。
リピーターのお客様作りは必須なので、スタンプカード形式でもいいですし、予約したくなった時に電話番号や営業時間を確認できるといいので、併せて記載していきましょう。
2-9, 広告
チラシを配る、HPを作る、予約サイトに掲載する等様々な宣伝方法がありますが、おすすめはまず HPを作ることです。HPはたくさんの情報を載せることが可能ですし、コンセプトや店内の写真、メニューた価格まで伝えることが可能です。
ホットペッパービューティは集客力は高いですが、掲載費用が高いので自分一人での開業でしたら掲載費用に見合わない可能性があります。
ですので、あまり費用をかけられないようでしたらSNSなど自分で開設し、チラシを配って知名度を上げるという方法です。
特に、近隣の方を集客していく際にチラシを配るということは有効になってきますのでおすすめです。
3, まとめ
準備が整ったらあとはオープンするのみです。
開業にあたって準備が必要なことは多いですが、早い段階で資金の準備が必要になってきますので、できるだけ早めに資金を準備する事を考えましょう。
開業すると、施術だけではなくサロン経営者になるということですので、分からないことやできないことはは無理せず専門家に任せるという方法もありです。
開業に関してご不安な箇所がありましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。
資金調達、申告、広告や集客に関してもサポートさせていただく体制が整っておりますので、独立開業が成功するようサポートさせていただきます!