美容院経営の皆さんはスタッフ採用に困っている方が多いのではないでしょうか?
美容業界全体で離職率は高いですが、美容師は特に離職率が高いです。
あなたのサロンがスタッフ不足という事態にならないよう、美容師採用の施策をお伝えしていきます。
目次
1, 美容師の離職
美容師の離職率は非常に高いです。3年以内で80パーセントとも言われています。
華やかな業界で憧れる方は多いですが、そんなに多くの方が辞めてしまうなんて国家資格を取得したのにもったいないと思ってしまいますよね。
ではどんなことが美容師の離職の原因なのでしょうか?
1-2, 休みが少ない
土日祝日も関係ないですし、世間が休みになるときこそ忙しくなるので休日は少なくなります。美容師さんの平均的な年間休日は90日と言われています。少ない休日でスキルUPの為に講習会へも参加しないといけませんので、非常にハードです。
加えて、一日の労働時間が長いです。12時間くらいの拘束というとが多いので体力的にきついと感じる方も多いです。
1-3, 給料が安い
休日が少なく、労働時間が長いのに給与水準が低いです。
平均年収が280万円ですの、一般的な会社員と比べると給与は低く、労働時間が多いということになります。
1-4, 出費が多い
1つが数万で、いくつか持っていないといけないとなると出費がかさみます。
1-5, 手荒れ
薬剤やシャンプーでの水仕事で手がひどく荒れてしまう、皮膚が弱い方は非常に辛い状況ですよね。痛みや出血を伴い、美容師を続けられなくなってしまう方もいます。
2, 採用の施策
離職率の高い美容師ですがスタッフを確保する為には、定期的に採用を行いスタッフ定着率を高めるということが大切になってきます。
基本的に新卒採用または中途採用を行なっていると思いますが、両者はどのようなことを求めているのかと現状をお伝えしていきます。
2-1, 新卒採用
美容専門学校の新卒を採用していく方法です。
施術に関しては未経験ですので、各店で育てていかなければなりませんが、一斉に採用し教育が可能ですので新卒採用は行なっていくべきでしょう。
2-1-1美容専門学生の減少
少子化ということもあり学生全体が減っているとうこともありますが、特に美容専門学校の学生が減少の状態にあります。
10年前に比べて50%減少しているといわれています。
2-1-2, 新卒採用を行うおすすめな方法
新卒の採用の際、求人サイトに掲載するというサロンさんが多いと思いますが、
先ほどお伝えしたように、美容専門学校の学生が減っているので美容室で取り合うという状況になっています。ではどこで、他店と差をつけるのかときにオススメなのが、合同で行われる説明会に参加するということです。
このような説明会には、専門学校の先生が学生を引率してきてくれたり、第二新卒の方の来場も見込めます。
一度にたくさんの方に直接お店を知ってもらうチャンスです。
サイト上で見るだけではなく、実際にどんな人がいつか分かる、この人たちと働くというイメージがしやすいので、応募につながりやすくなります。
2-2, 中途採用
すでに美容師としての経験があり、転職したいと思っている方を採用する場合ですがもちろんすでに一定の技術を持っていますので、仕事上で何を求めているかということを満たす環境でなくてはいけません。
美容師さんからよく聞くのは、長時間の拘束、疲労が溜まって倒れてしまった等の体力的な問題です。好きな仕事だからと無理をしてしまいがちで、特に女性は結婚、出産後は長時間勤務ができないから美容師を辞めるという方もいます。
2-2-1美容師が他業種へ転職
美容師を辞めて全く関係ない業界へ転職される方もいますが、美容業界内で違う職種へ転職ということが多いです。
例えば、アイリストやネイリストです。この2つは美容師をやっていた人からすると体力的にも金銭的にも楽と感じるようです。
美容師を辞めたけど、美容に関わる仕事がしたいという方は多いです。
3, ここを求めている
美容師の人が求めている環境があるサロンを作っていくということが何より必要です。
たくさん採用して、仕事を教えてもすぐに辞めていってしまう状況ではなく、より長く働いてくれる環境を作りましょう!
では、そんなサロン作りの為に必要なことを紹介していきます。
3-1, 給与、社会保険
一定の給与や売上や指名に応じた歩合があるとモチベーションが上がりますよね。また、美容業界全体で言えることなのですが、社会保険への加入率が非常に低いです。他が入っていないからいいということではなく、従業員が安心して働けるように社会保険へ加入しましょう。
3-2, 時短勤務
ママ美容師さんに向けて、朝から夕方までの勤務という枠を作っていくという必要もあります。
子供がいると夜遅くまでの勤務は難しいですよね。そういう理由で美容師を離れてしまう方も多いので、時短や日曜休み可能などママさんたちが働きやすい環境を作りましょう。
3-3, 定期的な集まり
立ちっぱなし、お客様への接客ということで体も心も疲れがたまる仕事ですので、スタッフのモチベーションを高める為に定期的に全員でご飯を食べにいく会を作ったり、撮影会を行うということが大切です。
スタッフの定着率が良いサロンさんはこういう店での通常業務以外に、スタッフ同士が一緒に過ごす時間を作っています。
4, まとめ
美容師を辞めてしまう理由は休日、勤務時間が給与が合わないと感じてしまうところが大きいと思いますので、まず美容室側の環境改善も必要になります。
スタッフが楽しそうに働いているお店は自然と雰囲気もよく、お客様の満足度も高いサロンになっていると感じています。
スタッフに長く働いてもらえるようにサロンの環境を整えて、スタッフの定着率の高いサロンを作っていきましょう!