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日本政策金融公庫から新規開業資金を借りるポイント

こんにちは、代表の佐藤です!

これから開業をしようとしている方にとって、最初の難関が金融機関からの資金調達ではないでしょうか?私も会社を設立する前はサラリーマンをしていたため、「融資」は縁遠いものだと思っていました。そんな自分がサロンを開業する際に利用した日本政策金融公庫の「新規開業資金」という制度をご紹介します。

1, 日本政策金融公庫とは?

日本政策金融公庫とは、銀行や信用金庫など通常金融機関では足りないところを補うことを目的として設立された政府金融機関です。
創業/開業支援や、中小企業に対しての支援を積極的に行っているため、大手銀行では借入が難しいケースでも相談に乗ってくれることが多く、美容サロンを開業、経営する上では非常に心強い金融機関です。

1-1, 様々な融資制度

日本政策金融公庫には様々な融資の制度があります。
震災で被害を受けた方への復興支援や、女性のための融資制度、ITに投資をする際の融資制度など、自分に合ったものを選べることが特徴です。

それぞれの制度によって、借入の上限金額や金利、条件が変わってきます。

2, 新規開業資金という制度

その中でも今回は「新規開業資金」という、会社を創業したり、新しくサロンやお店を開業する際に便利な制度をご紹介します。

2-1, 新規開業資金ってどんな制度?

新規開業資金とは、新たに事業を始める時、または事業開始後まだ間もない段階で資金が必要になる時に使える制度です。

日本政策金融公庫のHPにはこのようにあります。

ご利用いただける方「雇用の創出を伴う事業を始める方」、「現在お勤めの企業と同じ業種の事業を始める方」、「産業競争力強化法に定める認定特定創業支援事業を受けて事業を始める方」又は「民間金融機関と公庫による協調融資を受けて事業を始める方」等の一定の要件に該当する方(一定の要件に該当し、事業を始めた方で事業開始後おおむね7年以内の方も含みます。)。なお、本資金の貸付金残高が1,000万円以内(今回のご融資分も含みます。)の方については、本要件を満たすものとします。

https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/01_sinkikaigyou_m.html

書かれている文章は難しいですが、

・これから事業を始める、もしくは始めて約7年以内であること。
・新しく始める事業の経験があるか。

この二つがポイントです。

1つ目はこれから開業をする場合には、問題なく条件はクリアできますし、美容系のサロンを開業されたい方の多くは、自分自身がそのサロンに関わっていた方も多いと思いますので、2つ目もクリアできるかと思います。

2-2, 新規事業資金で融資を受けられる目安の金額

公庫の新規事業資金の制度を利用した融資の上限金額は7,200万円です。運転資金の場合にはこの条件が4,800万円となります。

とはいえ、美容室やネイルサロン、マツエク、エステなどの美容サロンの場合には、ここまで巨額の借入は必要ないと思います。ネイルサロンやアイラッシュサロンの場合には、設備投資があまり必要ないため、店舗型であっても初期費用は300~500万あれば十分ですし、美容室の場合にも都内一等地に出さない限りは、なかなか1,000万も掛からないでしょう。

そのため、美容サロンを開業する場合には、この制度を用いて800~1,000万円ほどの融資を目標としたいところです。

融資を申し込もうとしている方、まずは借入申込書を作成が必要です。
間違えた申込書では借入がうまくいきませんので、こちらの記事を参考に書きましょう!

2-3, 新規事業資金の返済期間に関して

この制度を用いた場合の返済期間は、運転資金の場合は7年以内、設備資金の場合には20年以内となっています。それぞれ元本を返済しなくていい据置期間は2年です。

2-4, 担保と保証人について

基本的には無担保、無保証人で借入をできますが、担保あり保証人ありの場合と比べて金利が高くなります。個人的な見解ですが、無担保、無保証人であっても返済をしなければいけないことには変わりありませんので、それであれば代表者自らが保証人となり金利を安くできる方が、経営判断としては効率がいいかと思います。

2-5, 金利について

返済期間や適応される条件によって、金利は様々です。

基本的は、担保があり保証人がつけばその分金利は低くなり、そうでない場合には高くなります。日本政策金融公庫の主要金利一覧表を見ると、大まかに年利0.5%〜3.0%くらいで推移をするようです。

参考までにですが、弊社で美容サロンさんの借入をお手伝いさせて頂いた時には、

・1,000万円の借入/返済期間5年/金利1.8%
・2,000万円の借入/返済機関7年/金利1.5%

という結果になりました。どちらも政策金融公庫の新規事業資金を制度として利用しています。この2件に関しては、金額の大きさもさることながら、金利も非常に低く借入ができました。事業計画書のコンセプトや、試算表の数字がしっかりとしていたためです。

事業計画書の書き方にはコツがあります。
頭の中でどんなに素晴らしい事業計画があっても、事業計画書の書き方で損をすると融資は受けられません。下の記事では、実際の事業計画書もお出ししながら、詳しく解説していますのであわせてご覧ください。

3, 借入を成功に導くポイント

お金を貸してもらう、ということは返さないといけないということです。

逆に日本政策金融公庫の立場で言えば、返してもらわないと困ってしまいます。そのため、融資をしてもいい会社なのか、個人なのかを公庫は見ているわけです。

その際に見ているところは2点です。

1点目はちゃんと返してくれそうな人かどうか。
いくら事業として売上と利益が出ても、その会社と個人が返済を忘れてしまったり滞らせてしまっては元も子もありません。融資の申し込みをした後に面談が必ずありますが、個人的にはこの面談がある理由は「どんな人なのか」見るためだと思っています。時間に遅れたりするのはもっての他ですし、しっかりとしたビジネスマナーでお話をしましょう。

2点目は、ちゃんと利益が出そうな事業をやれるかどうか。
事業として、売上と利益が出ないことには、返済するお金が生み出せません。ここを判断するのが事業計画書であり、試算表になります。どんなに素晴らしい事業計画を立てていたとしても、それが公庫に伝わらなければ融資は成功しません。事業計画書には伝え方と書き方があります。もちろん自分で試行錯誤をして作成するのも大切ですが、融資は経営にとって非常に大切で失敗が許されないため、経験のあるところにお願いすることも一つです。

融資をサポートする会社さんはたくさんありますが、弊社では美容業界に特化した融資のサポートをさせていただいています。

自分たちもサロンを経営しているからこそ、美容サロンの経営に関しての事業計画書作成は得意ですし、これまで何件も大型の資金調達を成功しています。

美容室、ネイルサロン、マツエクサロン、エステなどなど、美容業界に関わる融資に関してはお力になれることもたくさんあると思いますので、ぜひ無料相談からお問い合わせください。

4, まとめ

今回は、日本政策金融公庫の新規開業資金に関してご案内をしました。
融資を成功させて、サロン経営を成功に導いてくださいね。

 

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