内装もお洒落でこだわりがあるサロンにしたい!けど、予算も気になりますよね。
それに内装ってどこに頼めばいいの?実際にどんな工事を行うの?と疑問が多いですよね。
私も最初は分からないことばかりで、業者さんに無茶苦茶なことをお願いしたこともありました。
実際に内装業者さんと打ち合わせが始まると色々と専門用語が出てきますし、時間や費用が必要になってくることも起きます。

そこで内装とはどんなことを行うのか、内装の基礎知識とこれまでネイルサロンの開業準備で学んだネイルサロンの内装で絶対必要な箇所はどこなのかを、店舗展開の経験からお伝えしていきます。

1, 内装

内装とは建物内部の設備や装飾のことを指します。
床や壁、照明やカウンターなどサロンの中を全て作っていくことをイメージしていただきたいです。内装はサロンのイメージに直接繋がりますので、どんなサロンにしたいかというところを表現していくといいでしょう。

 

1-1, 費用

最初の物件の状態やどの程度の設備を作るかによって異なりますが、スケルトン物件の場合1坪あたり20万円前後、居抜き物件の場合1坪あたり10万円前後が相場と言われています。
店舗の立地が繁華街等で駐車場所の確保が困難で資材の搬入が難しい場所や、短期間で内装工事を終わらせる為に夜間工事をお願いすると通常よりも金額が上がっていきます。

1-2. 工事の種類

「内装工事」とはどんな種類があって、どんな工事を行なっていくのか詳しく説明させていただきます。
工事の種類を知っていると内装業者さんとのやりとりがスムーズになるので、自分のイメージ実現する為にとても役立ちます。
また内装の見積書には必ず出てくる言葉なので、何にどのくらい費用がかかるのかを把握することができます。

 

1-2-1, 養生

出来上がっている部分を汚したり、傷つけることがないようにプラスティックの板やブルーシートを使用して保護することです。
ビルの中に入っている物件の場合、資材や道具を運ぶ時にエレベーターや共有部分にも必要になります。

 

1-2-2, ボード貼り

石膏ボードを天井、壁に貼っていく工事です。鉄骨がむき出しになっている天井や壁を平らな状態にしていきます。

 

1-2-3, 木工建具

出入り口になるドアやオーダーでカウンターやテーブル等を作る作業です。
サイズはもちろんですが、色や素材も要望を伝えオーダーで作成してもらえます。

 

1-2-4, 電気配線工事

電気配線、照明の取り付け等の設備の工事です。
ここは時間がかかる工事になります。

1-2-5, 給排水工事

洗面台やトイレなど水の供給、排水を行える設備を作る工事です。

1-2-6, 内装

クロスや巾木、床材を先ほどお伝えしたボードの上に貼っていく工事です。ボード貼りで骨組みを作った箇所に仕上げのクロス(壁紙)や床材を貼っていきます。ここができると、お店が出来上がった感動です!

2, 物件の種類

物件の状態によって内装費用も期間も大きく変わってきます。
物件の種類とどんなメリット、デメリットがあるかをお伝えします。

2-1, スケルトン物件

スケルトン物件とはコンクリートがむき出しで、床や壁紙、水周りもない状態です。メリットは0からの工事になるので、イメージ通りの内装を作ることが可能です。
何もない状態からのスタートなので、費用は上がり工事期間も長くなります。

スケルトン物件を選ぶメリットやデメリットはこちらで詳しく紹介しています!
【店舗を開業する時に知っておきたい!-”スケルトン物件”とは?

 

2-2, 居抜き物件

居抜き物件とは前のテナントの設備や備品が残っている物件です。
そのまま使えるものは使用可能なので、内装の費用と時間を短縮できることが大きなメリットです。
ですが、間取り変更等の大きな解体が必要になったりすると余計に費用が発生してしまうので、居抜き物件の際は事前にしっかりと確認をしていくことが大切です。

居抜き物件を選ぶ際にの注意点は!?

【居抜きとは?】-居抜き物件で費用を抑えてサロン開業!

3, 内装コンセプト

店舗のイメージを大きく左右する内装ですが、コンセプトの決定方法や内装がもたらすメリットについてお伝えします。

3-1, コンセプトの決め方

ネイルサロンにご来店される方はきれいになりたい、おしゃれなネイルにしたいという思いからご来店されますよね。
なので、基本的に清潔感や美しい、可愛い、お洒落というイメージは必要です。そこにターゲット層のお客様や店舗としてのイメージを伝えるコンセプトを加えていきましょう。

3-2, コンセプトがある店舗のメリット

ネイルサロンに行ったことがない方や、男性から「ネイルサロンって狭くて、暗い」というイメージを聞くことがあります。
そんなネイルサロンもたまにありますが、最近は店舗の内装にこだわり店舗コンセプトがあるネイルサロンが増えてきました。
では店舗の内装コンセプトがあるとどんなメリットが生まれるのでしょうか。

 

3-2-1, 他店との差別化

年々ネイルサロンが増えており、価格競争やネイルサロンジプシーのお客様も多いです。
店内のコンセプトがしっかりしているとそれだけで非日常を味わえ、癒されたりリラックスできたりお客様の満足度が上がります。
お客様に「こんなお洒落なネイルサロンに行きたい!」と思ってもらえたら、それだけで差別化になると思います。

3-2-2, 採用

毎日働くならきれいでお洒落なお店がいいですよね?それはどんなネイリストさんも同じです。実際に離職理由で店内の内装や清潔感に不満ということを聞くことがあります。
また店舗の内装を変えただけで求人の応募が増えたという事例もありますので、人員不足で悩むことのないよう「ここで働きたい!」と思ってもらえる内装が必要になってきます。

4, スケジュール

新店舗の準備は沢山の準備や契約があり忙しいですが、あっという間にオープン当日を迎えることになると思います。
物件の契約からオープンまではスケジュール管理が大切になり、特に内装工事は期間が必要になるので、オープンに間に合う余裕を持ったスケジュールを立てていきましょう。

 

4-1, 打ち合わせ

まずは内装業者さんと打ち合わせを行い、どんなイメージの店舗にしたいか、どの期間に工事を行って欲しいか、オープン予定日はいつなのかを伝えます。
その際に必ずお店の広さや間取りの図面等を用意することと、テナントの状況により工事可能時間に制限がある場合は業者さんに伝えましょう。
打ち合わせは何度か行いますので、最初の打ち合わせはできるだけ早い段階で行うようにすることをお勧めします。

4-1-1, イメージの伝え方

実際にこんな風にしたいというイメージを説明できるように、写真の用意や図を書くと伝えやすいです。
予算がある場合は予算も先に伝えておくようにしましょう。

4-2, 見積もり

実際に物件を内装業者さんに見てもらい、要望する内装工事を行なったら場合費用はいくらになるのか見積もりを出してもらいます。
見積もりを出してもらい、工事日程が決まったらいよいよ内装工事が始まります。

ネイルサロンの場合、開業にどれくらいの資金が必要か実際にかかった費用をまとめました!
_ネイルサロンの開業に資金はいくら必要?-実際にかかった資金を公開

4-3, 施工

施工開始日に店舗の鍵を業者さんに渡し内装の工事が開始します。
設備の規模によって日数は異なりますが、目安として20坪〜30坪で15日ほどと言われています。テナントの状況により工事可能時間が決められている事もありますので、その場合はそれ以上の日数が必要になります。

5, 内装費を安く抑えるには

できれば開業時の費用を抑えたいですよね。
ではここで内装費用を抑えるポイントを紹介します!
弊社では内装費用をグッと抑えて出店を可能にしてきましたので、
皆様の出店にお役に立てるよう内装費用を抑えるポイントを紹介していきます。

5-1, 物件の選び方

内装費用を抑えるには居抜き物件を選ぶようにしましょう。
床や壁が出来上がっていて、電気配線もあると費用が大きく変わってきます。

物件は唯一、「後から修正ができないもの」にあたります。間違いない物件を選ぶならこちら!

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5-2, 内装業者の選び方

同じ工事内容でも費用が全く違う場合があるので、可能であれば複数の業者さんに見積もりを取ってもらうことをおすすめします。
知り合いの方の紹介やこれまでお付き合いのあった内装業者さんだと、融通が利いたり今後どこかに壊れた箇所が出た時に迅速に対応してくれるので、費用面での選び方も大切ですが、長くお付き合いできる業者さん選びをおすすめします。

5-3, 既存品を使用する

インテリアやテーブル、椅子はオーダーではなくても購入できるものを用意することで費用面を抑えることが可能です。
もしWEBサイトで購入する場合、必ず納期を確認しましょう。人気のある商品だと予約や在庫切れ、店舗と倉庫の場所が異なり発送までに時間がかかりオープンに間に合わないということもあるので、しっかり確認してから購入することが必要です。

6, これは絶対必要な箇所

開店にあたって予算がありますよね。もし内装にあまり費用をかけられない場合でも最低限必要な設備は用意できるように、ネイルサロン開店に欠かせない10箇所の設備をお伝えします。

6-1, カウンター

受付やお会計、予約管理はネイルサロンで必ず必要ですよね。
カウンターは基本的にオーダーになるので、店舗のサイズに見合う大きさを用意します。
材料にいい素材を使用すると金額は上がるので、材料ではなく店舗に合う色をペンキで塗ったり、柄が欲しかったらクロス材を貼るなどするといいでしょう。

6-2, 施術テーブル&椅子

ネイルを施術するテーブルと椅子は店舗の大きさに見合うものにしましょう。
オーダーで作るサロンさんもありますが、施術用テーブルや椅子は既成品を購入することでグッと予算を抑えられます。

6-3, 施術前にお待ちいただく席

お店にお越しいただいた際に座っていただく椅子です。
予約時間に余裕を持ってお越しいただくお客様もいるので、座りやすい、すぐに立つことができる椅子がいいでしょう。

6-4, お手洗い

お客様用、スタッフ用で分けることができない場合でも必ず1つは設置が必要です。
スタッフが使用することはもちろんですが、ネイルの施術は1時間から長いと3時間くらいの時間が必要になりますので、必ずお客様が使用可能なお手洗いを用意しましょう。

6-5, 洗面台

ここはできればお客様の目に触れることがない場所にあるとベストですね。
タオルや掃除に使用する雑巾を洗ったり、ウォーターケアやフットバスの際には水が必要になります。

6-6, 材料を置く棚や収納

カラージェルやパーツを収納したりする場所を作りましょう。ジェルやパーツ等は小さいですが、ある程度の種類を置いて置く必要があるのですっきり、取り出すい、欲しいものがすぐ分かるような棚を用意しましょう。

6-7, エアコン

店舗の広さによって異なりますが、
天井埋め込み式のビルトインエアコンまたは家庭用エアコンの取り付けが必要です。取り付け場所は店内全体に行き渡るよう、真ん中に取り付けることがベストです。

6-8, コンセント

ネイルサロンではジェルを固めるライトやマシンを使用するので、コンセントは一般の家庭よりも多く設置するようにしましょう。
1席に1つはコンセントがあるようにするのがベストです。
施術以外でも、パソコンや電話、掃除機を使用するので実際の営業をイメージしてコンセント位置を決定しましょう。

6-9, バックルーム

スタッフの鞄を置いたり、休憩が取れる場所を確保しましょう。
可能であれば、1つの部屋になっているといいでしょう。スタッフ全員が一緒に休憩を取るということはないと思うので、荷物が置けて1人から2人が座って休憩できる場所が理想です。

7, まとめ

ネイルサロンは他の美容業界の店舗より内装費用をかけずにスタートが可能です。
より内装費を抑えるには居抜き物件がおすすめですが、もしスケルトン物件で始める場合でも最低限必要な設備を作ればお客様に施術を行えますし、スタッフも働きやすい店内になります。

費用をかければお洒落な店舗が作れることは当たり前ですが、費用を抑えてもお洒落で他店を差別化できる店舗は作れます!
内装のコンセプト決めや内装費用を抑えたい等のご相談がありましたら、お気軽にご相談くださいませ。