美容サロンを経営していると、ホットペッパービューティーなどへのクーポン掲載、メニュー紹介文、はたまたお客様へのチラシや店頭ポスターなど、意外とキャッチコピーを作る機会が頻繁に訪れますよね・・・。
実は、同じ広告に出していても、キャッチコピーのコツを習得するだけで、転換率が2倍以上になることも!
今回は、広告業界も使っている、キャッチコピー作りに重要な7つのテクニックをご紹介します!
目次
1.キャッチコピー作りのテクニックは何故重要なのか?
オススメのケア商品の紹介や、ぜひとも施術を受けて欲しいメニューのPRのために、お客様に響く&センスのいいキャッチコピーを作ろうとしたものの、アイディアが出なかった、もしくは見たことのあるような面白みの無いテキストしか浮かばず、煮詰まってしまった…なんてこと、ありませんか?
そんな悩みの種のキャッチコピーも、広告業界も使っているテクニックさえ覚えてしまえば、逆にあなたのサロンの売りを訴求する強みに変わります!
また、キャッチコピーを1から全て自分で考えると時間も大変かかりますし、効果的なキャッチコピーになっているか分からない・・・というケースも多いですよね。
この場合も、テクニックに沿ってワードを選び、事例を参考にして組み立てていく方が、より効率良く、かつお客様に刺さるコピーを作ることができます。
2.今すぐ使える!キャッチコピー・7つの基本テクニック
それでは、実際にテレビCMなどを製作している広告代理店やWEB広告のマーケターも使っている7つの基本テクニックを覚えて、効率よく&ライバル店よりも素敵なキャッチコピーを作ってみましょう!
1.ターゲットを明確にする(ペルソナ設計)
キャッチコピーを作る際に、まず一番最初に考えていただきたいのは、「誰に届けたいか」と言う”ターゲット”です。
これが定まらないことには、具体的にお客様の心に刺さるフレーズは産まれません。
ターゲット像はこれでもか、と言うほど、具体的に、そして明確に設定しましょう。
例えば、エステ・フェイシャルサロンの場合、「20代〜30代女性」と言う「年齢+性別」の選定は当然のことながら、「どういう職業」で、「どんな時間帯・曜日にエステに来店できる人」で、「予算(年収)はどの程度の層か」まで、ある程度客層をイメージできると理想的です。
このようにターゲットのプロフィールを具体的に決めてあげることを「ペルソナ設計」と言います。
このペルソナ設計の際に、意識しておくべきポイントが2点あります。
それは、そのターゲットにとっての「顕在的な悩み(明らかに、かつ緊急で解消したい悩み)」と「潜在的な悩み(表には出ていない、本質的な悩み)」を明確にすることです。
顕在的な悩みの例:髪の毛のボリュームを減らしたい
これがお客様が口にする要望だとしたら、もしかしたら以下のようなお悩みをお持ちかもしれません。
潜在的な悩みの例:毎朝のヘアセットを楽にしたい
キャッチコピーを考える時にもここを意識してフレーズを出していくと、オリジナリティがあり、かつ、お客様に刺さりやすいコピーを作りやすくなります。
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2.恐怖心(不安)を煽る
キャッチコピーを作成する際、あなたのお店のサービスのいい面ばかりをついついアピールしていませんか?
実は行動心理学的に、人は、お金を使う際に「新たな利益を得る」ことよりも、「現在の損失を回避する」ための行動をとる傾向があります。
(プロスペクト理論と呼ばれる傾向です。)
例えば、宝くじを買う人が何枚も購入したりする人は、1度は購入してリスクを負っているものの、多く買うことで当選確率を上げて、「損をするリスクを下げたい」という心理が働くためです。
これを活用し、あえて問題点を指摘→読者に「損失」をイメージさせることでキャッチコピーの反応率を大幅にアップすることができます。
簡単に言うと、そのサービスを受けなかったために「失われてしまう未来」をイメージさせるのです。
キャッチコピー例
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また、疑問を投げかけられると人は自然と考えてしまうため、キャッチコピーを疑問形にするというのも有効です。
3.できる限り”数字”を入れる(具体性を持たせる)
また、次にキャッチコピーに数字を入れ、具体性をアップさせることが重要です。
数字には人の目線を引き付ける力があります。
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いかがでしょうか?
キャッチコピーを読む前から、自然と数字に目がいってしまいますよね。
上記のように、数字があると人は最初に数字だけを注視し、また、明確にイメージをしやすくなるため、忘れにくくなる効果があります。
美容サロンの場合、よく使える数字として、「来店率」「来店頻度」「リピート率」なども効果的です。
更に、数字を細かく刻むと、よりリアリティーを出すことができますので意識してみましょう。
4.メリットではなくベネフィットを示す(ビフォーアフター)
次に、そのサービスを受けた結果どうなるのか?と言う点が浮かぶようなフレーズを意識しましょう。
お客様は、サービスや商品の特徴だけを並べたキャッチコピーを見ても、「買ってみよう」、「受けてみよう」と言う感情にはなかなかなりません。
何故かというと、機能や特徴などの商品のメリットそのものに魅力を感じないからです。
例えば、エステの場合。
エステサロンで取り扱っているマシンが最新であろうと中古であろうと、その機械で施術を受けた結果、痩せるのか?ツルツルの肌になるのか?が分からなければ、予約や来店はありません。
美容サロンのお客様は、その施術を受けた結果、自分の悩みや問題が解決されるのか?という点に最大の関心があります。
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5.簡易かつ即効性が伝わる表現にする(時間と回数、アフターケアの明示)
これは特にエステサロンや脱毛サロン、ホワイトニングなど、継続しての利用を勧める美容商品の場合に効果的なテクニックです。
いくら商品やサービスが優れていても、最初から、継続や自宅でのケアが大変そうなサービスであればお客様は食いつきませんし、また、最初に明示が無ければ満足度も下がり、リピート率も下がります。
そこで、「面倒くさそう」といった、ブレーキをかける要素を取り除いてあげる必要があります。
特に美容サロンの場合は、期間(時間)、回数、アフターケアの必要・不要かの3点を意識して、サービスの説明に入れてあげると良いでしょう。
キャッチコピーの例
(脱毛サロンの場合)
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6.ギャップのフレーズを入れる(好奇心を煽る)
「おおっ」と、思わず目がとまってしまうような、そんなキャッチコピーであれば、お客様の心をキャッチすることができますし、そんなキャッチコピーを作りたいですよね!
そのために使えるテクニックは、ギャップを見せることです。
常識ではありえないような結果を入れてあげると当然、ユーザーの反応率はぐっと上がります。
キャッチコピー例
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※ただし、過激すぎる表現は注意しましょう。
7.プロ・専門サロンならではのノウハウを盛り込む
特に物販のコピーに使えるポイントで、美容サロンのお客様であれば、恐らく、何らかの悩みを抱えていて、その解決方法を探しているはずです。
例えば「そんなお客様に、オススメのケア商品をご提案したい」、そんな場合は、お悩みを解決するためのノウハウを伝えましょう。
商品紹介の説明文や同梱物などに、~の方法、~のテクニックと言った、役に立つ情報を盛り込んであげることが重要です。
この際、美容の専門家ならではの知識やノウハウに触れてあげることも意識しましょう。
キャッチコピー例
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3.まとめ
いかがでしたか?
最後に・・・これらのテクニックを使って作ったキャッチコピーですが、本当にぐっとお客様に刺さるようなワードになっているか?のチェックが重要です。
是非、お友達やスタッフの方に一度見てもらうことをオススメします。
その時に直感的に「長すぎる」「結局何が一番のPRポイントか分かりづらい」などの感想があれば、もしかしたら違うフレーズに変えるだけで効果が倍増するかもしれません。
主要テクニックを覚えて、美容サロン運営の悩みの種・キャッチコピー作りを強みに変えて、効果的な集客に活用していきましょう!