こんにちわ!
美容サロンのSNS・集客アドバイスを担当しています、十時です。

美容師やネイリストなど、個人で人気のスタイリストになった後に、いざ独立しようと思った場合、まずは「自宅サロン」から始める方も多いと思います。

特にネイリストやエステティシャン、アロマセラピストなど女性が多い職業であればなおさら、結婚などを機に自宅サロンを開業する方も多いでしょう。

今回は、「自宅サロン」ならではの、集客のネックと成功するサロンに共通する項目をお伝えします。

1.開業後に気づく「集客」の重要性

「自宅サロン」を運営する経営者様の悩みで一番多いものが「集客」が上手くいかないと言う点です。
集客については店舗に勤務していた際は特に悩んでいなかったのに、いざ自分で開業後、成功パターンを見出せないというお声もよく耳にします。

開業するまでは、個人についているお客様や、優れた技術・接客術があれば、売上は立つと考える方も多いかもしれませんが、意外な事に、独立した際に上手くお客様がついてこなかったケースも少なくありません。

また、優れた技術や接客術も大切なことは、来店前にいかにその技術が優れているかという「メリット」をお客様に伝えることです。

どれだけ優れた技術や良いサロンを作っていても、その良さを伝えることが出来なければ、集客することは出来ません。

自宅サロンを開業後に、相談されるサロン経営者様の悩みのほとんどは、このような、集客方法が分からないため、安定した売上を見込めないと言うポイントです。

2.自宅サロンの集客で失敗しがちな5つの理由

それでは、自宅で美容サロンを開業・経営する際に、何故、集客の壁にぶつかってしまうのでしょうか?
実は、多くが陥りがちな集客の失敗ポイントは以外と皆様、共通しています
ほとんどのケースは、以下の5つにまとめられます。

2-1.集客方法/集客の必要性が分からない

まずは、そもそもオープンするまで集客の重要性に気づいていなかったと言う点です。

美容サロンの経営で、一番重要なのは「集客」です。

この点はテナント型・店舗型のサロンでも、一貫して同じなのですが、自宅・マンションサロンは店舗型サロンよりも集客のハードルが高いと言うポイントを、開業するまでそこまで意識していない経営者様も多いのでは無いでしょうか。
※何故自宅サロンは新規の集客が難しいかについては、2-2で触れていきます。

そして、次に、集客が難しいと気づいた後にぶつかる壁が、これまでにお店への新規の集客方法を検討したことが無いなど、集客方法の選択肢にどのようなものがあるのかが分からないと言う点です。

集客の方法は、サロンの形態によって様々ですが、大きく分けて以下の3つが挙げられます。

2-1-1.広告による集客(有料)

一つ目は、ホットペッパービューティー、楽天ビューティーなどに挙げられる予約ポータルサイトやフリーペーパーなどの広告掲載による集客方法です。

また、GoogleYahoo!サーチなどの検索結果に自分たちのホームページ・予約サイトを上位表示させるリスティング広告も広告による集客に含まれます。

ホットペッパービューティーなどの美容ポータルサイトへの掲載が最も手軽な集客方法ですが、プラン・地域によって開業当初は出稿しづらい費用の広告金額が発生することがみなさんのお悩みでは無いでしょうか。

このような理由で、特に個人や自宅サロンの皆様は掲載をしない方も多いのが実情です。

正直、もし後述するSNSや自社のホームページ、紹介などで、毎月新しいお客様が何名見込める、と把握できているサロン様であればホットペッパービューティーは必要ではありません。

しかし、こういったツールを持っておらず、既存顧客だけに頼っているサロンであれば、戦略は検討すべきですが、有料広告にも掲載しないと売上が上がることは無いでしょう。

2-1-2.リアルでの口コミ・ビラ配り・紹介による集客

次に全く無下にできない方法として、地元や集客が見込めるエリアへの口コミです。
あなたのサロンと客層が被っている飲食店・アパレルショップへクーポンなどの販促カードを置いてもらったり、駅前でのビラ配りが該当します。

チラシやショップカードをカフェなどに置かせていただいたり、ポスティングをすると言うのも集客です。
今や、インターネットが普及していますが、DMなどは今でもかなり効果のある方法です。

弊社でも効果的なポイントを押さえたショップカードやDMの製作もお受けしております。
どういった点が集客につながるかといった具体的な項目は以下をご参照ください。

>【リピート率78%越えのサロンが伝授】美容サロンのハガキDMのコツ<

2-1-1.の有料広告に掲載するにしろ、WEBでの集客をするにしろ、今日&明日の売上に1円でも、1名でも繋げるためには、当然ながらそのエリアによく来るお客様の目に触れることが重要です。

そういった意味では自宅であろうが、店舗であろうが、リアルでの集客は捨てられない手段です。

また、自宅サロンや個人サロンの皆様は、開業当初、知人や友人、親類からの集客で乗り越えようとする方も多いのですが、当然ながら何ヶ月も売上が見込める顧客ではありません。

何故なら、あなたのサロンに継続的に通う理由がないためです。

元々の知人のよしみで1度は来てくれたとしても、スタイリストとお客様の関係になりにくいと言う点が大きいでしょう。

もちろん、最初の口コミやお店へのフィードバックには協力していただくことは有用です。

2-1-3.WEBサイト・SNSによる集客(無料〜有料)

3点目にホームページ、ブログ、Facebook・Twitter・インスタグラムなどのSNSの閲覧数を増やして、来客数へ繋げる方法です。
これについては詳しい事例やノウハウについては、あなたのサロンの状態に合わせて成功方法をアドバイスさせていただいておりますので、気になる方は直接お問い合わせください。

一口に集客方法と言っても、業態やサロンの経営ステージによって、注力が必要な集客方法は変わってきます。
詳しい美容サロンの集客方法については以下の記事にまとめていますので、ご覧ください。

_WEBサイトでサロンの集客は可能?7つの手法と無料でできる対策

2-2.自宅サロンのネックをカバーできていない=お客様の不安を拭いきれていない

自宅サロンはそもそも店舗サロンよりも集客のハードルが一気に高くなります。

大きい理由は、圧倒的に広告やWEBサイトでの情報提供が少ないという点です。
ビューティーサロンを自宅で経営する際の集客上のネックは以下の3点です。

⑴まず一つ目に、「看板を出せない」という点です。

⑵次点でプライベートとの関連で、具体的な住所を告知できないサロンも多い点です。

後述しますが、ホットペッパービューティーなどで場所の説明をする際にも自宅サロンだと、どうしても看板が出せない、もしくは住所をボヤかす傾向があるのは皆さんもお悩みの点だと思います。

そもそもWEBで予約をする時代に、「お近くまでいらっしゃったらお電話ください。具体的な住所をお伝えします。(お迎えに上がります。)」と言う案内だと、初めて訪れるお客様であれば、どうしても不安を覚えてしまいますよね。

⑶3点目が、一番大きな点ですが、初めて来るお客様が自宅サロンに来る際の心理的ハードルが非常に高いと言う点です。

自宅サロン=人の自宅というあくまで商用的では無い・閉鎖的空間にお客様を招き入れると言う点は、自宅サロン経営に置いて切っても切れない課題です。

顔や気心の知れたリピータ様であれば、逆に落ち着きを覚えていただくことも可かも知れませんが、新規のお客様にとっては100%不安要素でしかありません。

また、自宅であると言う理由から、内装をホットペッパービューティーなどで見せないサロン様も未だに多いのですが、サロンの内装や雰囲気はお客様は絶対に知りたい内容ですし、内装を見せない怪しいサロンに新規のお客様がくることは考えにくいです。

このようなお客様目線の心理的ハードルを、経営者様は把握をした上で、いかに情報提供をし、不安を拭う、もしくは逆手にとってアピールすべきかが集客の鍵となります。

2-3.店舗型のサロンとの差別化を上手くお客様に伝えることができない

自宅サロンの集客で陥りがちな失敗点、3点目は、せっかく店舗型のサロンである良さをイメージさせられないといった、お客様目線でPRができていない点です。

自宅サロンは、どうしてもテナント店舗や路面店のサロンと比較して、初回のお客様に離脱されてしまう可能性が高いのがネックです。

しかし、店舗型サロンであれば実施できないようなサービスも提供可能である点が強みです。
例えば、お客様のご要望に合わせて個別にDVDやアロマなどを用意することも可能でしょうし、営業時間も柔軟に対応が可能です。

また、何故か店舗型のサロンと差別化を図るために安めの価格設定にするサロン様も多いのですが、アートや施術、技術で自信があるサロン様であれば、逆に1:1の接客やカウンセリングを”ウリ”にして、強気な価格設定のメニューで告知をすべきであると考えます。

(そもそも独立して、自宅サロンで開業している方の多くは、個人での技術力や接客力の高い方ばかりだと思いますので非常にもったい無いと思う点です。)

2-4.経営ノウハウが分からない・個人/店長の延長線上で経営してしまう

4点目は集客に当てる資金を作る手段を持っていないなど、経営面のノウハウの問題です。

ここは経験や人脈も大きく影響するのですが、開業後に悩みを持つ理由の根幹にある点です。

特に開業・運転資金は多いには越したことがありませんが、どのように準備すべきかについては、以下の記事をご覧ください。
【一目で分かる】起業に必要な資金と調達方法9選

2-5.WEB集客ツールを用意できていない

最後に自宅サロンであっても絶対にホームページは必要ですし、自宅サロンだからこそ、個人でSNSやブログなどで細かな技術力・サロンのこだわりを発信しましょう。

どうしても高額な広告費で集客をできない自宅サロン・個人サロンであるからこそ、集客力が強い媒体を自分で育てて行くことが重要です。

ブログやSNSだけで集客をするのは難しいですが、コツをつかめば、生き抜くための強力な集客ツールになります。

詳しくは以下の記事を参照してみてくださいね♪
【最新】リアルの事例からSNSまで!美容サロン集客の成功方法

なお、また、アメブロなど商用利用禁止のブログでは、アカウントを削除されてしまう事例も出てきますので、やはり最初から自社でブログを運営する方がオススです。

更には、ブログやSNSは情報を発信はしていてもお客様がページにいらっしゃらない限りは情報を見てもらうことはできませんから、リピーター様には、メールマガジンやLINE@などに登録してもらい、こちらから情報告知をできる媒体にお客様を流していくことが重要です。

3.まとめ

いかがでしたか?
自宅サロンは店舗型のサロンとは全く違う集客の課題があり、攻略方法が存在します。
今から自宅で開業をされる方は上記を踏まえた上で、本当に自宅で開業すべきかを検討しましょう!