サロン運営が成功している方は、行き当たりばったりではなく、先のことを考え計画的に動いています。
ですが、初めての開業となると何を考えたり決めて行かないといけないのは分からないことや不安なことが多いと思います。
せっかくの独立開業を成功させて欲しいので、成功できるサロンの共通点を紹介していきます。
目次
1, 成功するサロン
これまで様々なサロンさんとお仕事をさせていただいたり、お話を伺う中で成功するサロンには条件がありました。
まずはコストとコンセプトです。自宅で開業される方も多いのがサロンビジネスの特長ですが、これは正解だと思います。なぜなら初期投資や固定費があまりかからないので、自分一人で開業することを考えるのでしたら、月々の家賃、物件を借りる際の保証金というリスクを避け、自宅の一角で始めるというのはありです。
そして、店舗のコンセプトが明確なことです。
簡潔にいうと、マーケティングができていて提供するサービス、対象者が明確であるということです。
このようなサロンはお客様の満足度が高いので、リピーターになってくれる確率が非常に高いです。
サロンビジネスで必要になるのは、いかにリピーターになってもらうかという所なので、提供するサービスや得意なことを明確にしていきましょう。
2, 失敗するサロン
逆に失敗するケースですが、特に開業前の方に多いのが、あれこれと期待値を上げ過ぎて、理想が高くなりすぎてしまっている方です。その為、過度に内装費用をかけたり、初期費用をかけすぎるということです。
また開業後に集客がうまく行かない、売上が上がらなくなると当初考えていたコンセプトなどはお構いなしで、無理な値下げや、その場限りの改善策ばかりを取り入れる方です。
新しいことを導入することはいいことですが、先のことを考えないと出費は労力ばかりかかってしまい今後の売り上げにつながりません。
また、新規のお客様に来てもらうことも必要ですが、固定客になってくれるお客様がいないと、永遠と新規方を集客して行かないといけないので、広告費用は上がります。
お客様が何を求めていて、自分の店舗が何を得意とできるかをしっかり決めましょう。
3, 店舗運営の計画
1ヶ月の売り上げの予測を計算し、売り上げから必要になる経費、給与が支払えるかということを考えていきましょう。
ここを考えて行かないと、資金繰りがうまく行かなくなり、最悪の場合廃業してしまいます。
ですので、開業前に月商を予測しそれに見合う経費で経営する予定を立てます。
3-1, 売り上げ目安の考え方
例えば、個人経営のサロンで施術者が一人、メニューが約2時間とすれば1日で3〜4名のお客様が限界です。
そうなると、1か月間で対応できるお客様の数も決まり、23日営業したとして、69〜92名くらいとなります。そうなると、客単価は1万円で売上は月69〜92万円になりますが、予約がしっかりと埋まった場合ですので、キャンセルや予約が入らないということを考えて、この7割くらいの48〜64万円くらいが現実的ではないでしょうか。
このような考え方で、施術時間と施術単価、営業日数で売り上げの目安を計算してみましょう。
3-2, 毎月必要になる出費
次にサロンで毎月かかる費用を計算しましょう。
業種によって異なることもあるとは思いますが、基本的に必要になるものです。
・賃料
・光熱費
・通信費
・材料費
・広告費
・人件費
自宅サロンの場合、物件の賃料は発生しませんが、広告費、施術に必要な材料、商材の費用や消耗品の費用は必ず発生します。
4, サロン開業で困った時に相談する人は?
実際に専門家に任せた方がいいこともありますので、もしも困った時にどのような人にお願いした方がいいかということを紹介させていただきます。
4-1, 会計や税務申告
税金のことは税理士さんにお願いできます。
会計や税務申告は、税理士の専門分野です。税務書類の作成や税に関する相談にも応じてもらえます。
4-2, 労務に関すること
従業員を雇用するとなると社会保険等の加入が必要になってきます。
社会保険等の加入手続き、労務については社会保険労務士が専門です。また厚生労働省所管の助成金申請や、年金業務に関することも社会保険労務士に相談することがオススメです。
4-3, 様々な法律相談
経営上のトラブルや法律に関わる内容は、弁護士に相談しましょう。
もし悪質なクレーマーへの対応として、弁護士に仲裁を依頼する場合があります。
5, まとめ
サロン数は年々増えていますが、廃業しているサロンも多いのが現状です。
ですが、「お客様に喜んで欲しい!」「こんなサロンを作りたい!」という思いが一番大切ですが、分からないところや不安なところは専門家にお願いすることも、サロン開業には絶対に必要になってきます。
女性一人でも開業できる業種なので、皆さんも是非サロン開業を成功させて下さいね。