サロンを経営を行なっていくにあたり一番必要なことは、毎月いくらの経費がかかるから、いくらを売り上げないといけないという数字を把握しておくことです。
ここの数字を把握せずにサロンを開業させてしまうと、大変なことになります。
最悪、支払いができなくなり倒産するということにならないよう美容室の必要経費について考えていきましょう。
目次
1, 必要経費
美容室を運営していくにあたり必ず必要になってくる経費がいくらになるのか、売上に対して何%にするべきかということをお伝えしていきます。
1-1, 家賃
家賃は3日分の売上が目安とされています。ですので、23日営業の売上100万円の予定なら13万円までが限界なので、売上の7%〜13%くらいです。
1-2, 人件費
家賃同様、経費の大部分を占めるのが人件費になります。
人件費は30%〜最大40%と言われています。
スタッフを雇用する際は基本給を決めないといけないですし、売上が悪くなったからと基本給を下げるということもできないのでここはしっかりと考えていきましょう。
1-3, 光熱費
各光熱費はこのくらいの金額になります。
電気代30,000円
水道代4,500円
ガス代8,000円
季節によって冷暖房を多く使用する時期は変動がありますが、合計で4万円くらいになります。
1-4, 通信費
電話の基本使用料、電話代、インターネットのプロバイダー料金を合わせて9,000円くらいです。
1-5, 音響
ほとんどの美容室でUSEN放送を利用していると思いますが、
料金は視聴できるチャンネル数によって異なってきます。
ですが、最小限のチャンネルでも最新の音楽が流せるので不便はしないです。
一番お手頃のプランで3,000円ほどで利用可能です。
1-6, リース
ボイラーやシャンプー台、椅子をリースにしている場合、月25,000円くらいの支払いになります。
1-7, 材料費
材料費は売上の10%〜13%ほどと言われていましたが、近年はカラーやパーマを行う人が多くなっているので材料費の比率が上がり20%近くになるということもあります。
ですが、100万円の売上と考えた時に10万円くらいに抑えるようにしていきましょう。
1-8, 返済
開業の際に資金を借りたりしていますね。そこを月々返済していきます。
基本的には
返済を早く終えれば、その分が利益になりますので運営が行いやすくなります。
返済の比率ですが、売上に対して10%〜15%くらいでしたら無理なく返済していけると思います。
1-9, 広告費
広告費は売上の7%〜12%くらいに抑えましょう。
売上が100万円でしたら、7万円〜12万円くらいが目安です。
2, 経費を抑えるコツ!
売上を上げるという事ももちろん大切ですが、無駄な費用が発生しているようでしたら見直すという必要はあります。
ではどんな所を見直していくのかをお伝えしていきます。
2-1, 家賃交渉
入居の契約の際に家賃や敷金の交渉をしてみましょう。
または家賃は更新の際に交渉してみるということがおすすめです。
家賃は経費の中でも割合が大きい部分になるので、ここを少しでも下げてもらえたら大きいですので、必ず交渉していきましょう。
2-2, 材料費の見直し
美容院の材料費は売上の約10%が目安とされています。
意外と購入しすぎているということはありませんか?これは発注の際に売上がいくらでその10%ならいくらまで、という購入の方法をしていくことをおすすめします。
もちろん、売上が上がる繁忙期はその分材料も必要なのでその際は多く材料を購入するといった方法でいいと思います。
2-3, 消耗品、雑誌の購入先検討
これは購入する業者やお店によって金額が変わってくる所です。
特に雑誌に美容室には必須ですが、定期購読やアイパッドを使用した雑誌の購読など毎月雑誌を購入するよりも費用を抑えられる方法があります。
2-4, 通信費はプランの見直し
電話、インターネットは予約管理に必須ですよ。
電話と通信会社を合わせるとお得なプランがあったり、新たにお得なプランができるということもありますので、数年に一回は現在の料金が適切なのかということを見直していきましょう。
2-5, 広告費の見直し
広告費は各店の状況により異なってくる所です。
例えば、オープン当初は沢山の方に知ってもらうために露出が必要です。
ですが、数年続けて固定のお客様ができるとそこまので広告は必要では無くなります。スタッフの数が増えていくらでもお客様にご来店いただきたいという状況でない限り、スタッフの施術可能人数は限られるので、そこに見合う広告を使用していきましょう。
3, まとめ
売り上げと必要経費のバランスが保たれればサロン経営は成功しますので、
少し計算が必要ですが、まず開業前に今後サロン運営を行っていけるかを確認することをおすすめします。
必要経費はかかってきますし、下げられないところも多いです。
もちろん必要経費に見合う売上を上げることが一番大切ですが、同じ物に高い費用を出すということは勿体無いので、より利益をだす為に都度経費の見直しを行っていきましょう。