ネイルサロンを開業したい!と考えた時、現在のネイル産業の市場動向をしっかり把握しておく必要があります。

ネイルサロンを開業した後、「自分が考えていた市場と流れが違っていた!」なんてことが無いよう、現在の市場状況をしっかりと把握しておきましょう。

1, 美容業界の国内市場

まず、美容業界全体の国内市場規模についてご紹介。

近年、国内市場規模が、低迷していると言われている「美容業界」

2016年度の理美容市場規模調査では、前年比99.6%の2兆1,575億円と微減しています。

理美容業界の特徴としては、低価格のチェーン店と高級志向な技術とサービスを提供するサロンの2極化が進んでおり、美容市場全体では、ヘアケア化粧品や美容家電カテゴリーを中心とした物販やその他付加価値の強化に基づき、前年並みに推移しているのが現状と言えます。

【株式会社矢野経済研究所:理美容市場に関する調査2017年1月~3月】

2, 最新!ネイル産業の市場規模の推移

美容業界_市場

次に、ネイル市場の売上は、2005年から増加傾向にあり、2016年には2,247億円が見込まれています。

しかし、2008年以降、拡大はしているもののほぼ横ばい…緩やかな拡大の理由としては、消費者へのネイルの習慣は浸透しているもののセルフネイルの広がりによりネイルサロンの売り上げが伸び悩んでいることが主な原因となっています。

【株式会社富士経済の調査:「ネイル白書2016-17」最新ネイル市場】

3, 気になるネイルサロンの店舗数について

ネイルサロンの店舗数は、拡大の傾向にあり、2015年には24,450店舗を数えます。

特に、都市部を中心に競争が激しく、市場から撤退する店舗も多いのですが、依然として参入する店舗数が撤退数を上回っています。

この店舗数の増加は、今後も続く傾向にあり、出店数の鈍化に伴い、販売の売り上げの伸びは低いものの、依然として市場は日々拡大しています。

【株式会社富士経済の調査:「ネイル白書2016-17」最新ネイル市場

4, 最新の消費者動向とは?

消費者の動向は、ネイルサロンでは、以外にも前年比と比較し最も伸びたのはポリッシュ。

また、ハンドケアのみでネイルサロンを利用する女性が増加傾向にあります。

「セルフネイル」が増加傾向にある中で、自宅でもネイルクリームやネイルオイルなどや指先のケアを実施している女性が増加しています。

※「ジェル」は「ハンド:ジェル(ケア含む)」「フット:ポリッシュ以外のジェルなど」※「ポリッシュ」は「ハンド:ポリッシュカラー(ケア含む)」「フット:ポリッシュカラー」※調査対象:2014年上期まで「20~64歳」 /2015年上期 「20~69歳」/2016年上期以降 「15~69歳(70代参考数値)」※回答者数が30サンプル以下のものは参考数値とする

【(株)リクルートライフスタイル ホットペッパービューティーアカデミー調べ】

5, まとめ

都市部を中心に競争が激しく、市場から撤退する店舗も多い現状の中で「自分のサロンならどんなサービスを提供できるか」というサロンの強みを明確に集客に取り組むことが重要です。

また、最新の消費者動向に目を向け、売上のUPを目指していきましょう。