独立後、いざサロンを開業しようとした時に「何を準備していいのかわからない」という声をよく聞きます。
加えて開業準備は忙しいので、色々を忘れがちになってしまうことも出てきます。
開業したサロンが成功するかどうかは、いかに準備を行なってからオープンするかということが大切になってきます。
それでは、サロン開業が成功するように何を準備するのかをお伝えしていきます。
目次
1, 物件
まずは物件ですね。駅からの距離、人通り、自分が出店しやすいエリアや広さは適切か判断していきましょう。
2, 内装
内装は業者さんに行なってもらうので、依頼する内装業者さんを探し、どんな内装にするかということを決めていきます。
3, 看板
どんな店舗で何を行なっているのか分かるデザインがいいでしょう。
ビルの場合、入り口や建物に取り付け可能な所が多いです。指定のサイズに合わせて、看板を作ります。
看板デザインをデザイナーさんに作成してもらい、看板業者さんに看板を作成し取り付けをお願いしています。
4, 従業員
自宅サロンのような場所で自分一人での開業では必要ないですが、従業員を雇用する必要がある場合は何人雇用するのか、求人方法を決めていきます。
4-1, 従業員の給与、待遇
従業員をどのように雇用するかを、雇用形態や給与、休日に関して決めましょう。
5, 備品、機材
店内で使用する、備品や機材を購入またはリースします。
施術に関わらないところでも、予約管理や印刷物を印刷するので、パソコンやプリンター、電話やファックスが必要です。
6, 材料
施術に必要な材料を購入していきます。
7, メニュー、施術内容
どんな施術を行うのかを決めていきます。施術の内容や価格、その施術に何時間かけるかということを決めていきます。
ネイルサロン等のサンプルが必要なサロンはデザインサンプルも用意します。
8, 屋号
屋号とは店舗の名前のことです。
店舗の名前を決めます。店舗の雰囲気をイメージしやすいものがいいと思います。また看板や名刺に記入していきますのでしっかり考えて決めていきましょう。
9, 電話、電気、ガス、水道の申し込み
申し込まないと使用できないので、申し込みを行い工事が必要な場合は工事を行なってもらいます。
これまでの経験で、電気や水道は工事を行わず申し込みのみですみましたが、電話やインターネットは回線の工事が必須でした。電話、インターネットはそこのサロンも必ず必要です。
工事業者さんが混み合っている時期もありますので余裕を持って申し込みましょう。
10, 集客方法
どうやってお客様にお店を知ってもらうのかという宣伝方法を決めていきます。
インターネットの広告なのか、フリーペーパーなのか、チラシを配るのかと具体的に何を行うか決め、それに合わせたものを用意していきます。
広告媒体の入稿締は掲載の1ヶ月前、申し込みは2ヶ月前ということが多いので掲載の検討、決定は迅速に行いましょう。
10-1, ホームページ、SNS
店舗の情報を発信するためにホームページやSNSを開設しましょう。
どんなお店か知ってもらうにはホームページは作成した方がいいです。
特に従業員を雇用する予定があるようでしたら、求職者は店舗の雰囲気を知るために求人サイトだけではなくホームページやSNSをチェックしています。
12, ポイントカード等の印刷物
来店していただいたお客様にお渡しするポイントカードや、お店の情報を記載したショップカード、名刺を製作します。
お店のコンセプトが出るようなデザインにしましょう。
お客様の施術内容を記載するカルテも作成が必要です。
13, 管理
もっとも重要になるところです。毎日の売上の管理方法、毎月の支払いについて管理できるようにします。
13-1, 売上
現金売上を入金する口座やクレジット売上を入金する口座を作りましょう。複数の口座を使用するとお金の出入りが分からなくなってしまうので、1つの店舗に1つの口座を作成することをお勧めします。
13-2, 支払い
毎月の地代(家賃)や広告費、通信費を支払い忘れがないよう一覧にしていくことをおすすめします。
口座引き落としですと忘れることはないのですが、銀行で振り込む場合忙しくなると支払い忘れてしまうこともあるので、最初に何をいつまでに支払うという一覧を作りましょう。
14, 届出
開業時に行う各届出です。目に見えない所なので、忘れがちになっていますが非常に大切なことなのでしっかり確認していきましょう。
14-1, 開業届
個人で開業する場合は税務署で開業届を出す必要があります。
開業届けは
14-2, 美容所登録
美容院やまつげエクステのサロンを始める際には保健所で美容所登録が必要です。
14-3, 従業員を雇用した場合
従業員を雇用する場合に必要な手続きです。
14-3-1, 労災保険加入
雇用形態に関係なく、一人でも雇った場合は労災保険加入の義務があります。
14-3-2, 給与支払事務所等の開設届
従業員に給与を支払う場合に税務署へ提出する書類です。従業員に給与を支払う際、事業主は源泉徴収義務者となり、給与から所得税を源泉徴収し、翌10日までに納付書と一緒に税務署へ納税する義務があります。
15, 加入した方がいいもの
必ず必要ではありませんが、これまでの経験でサロン経営上加入しておいた方がいいと思うものを紹介します。
15-1, 保険
もしも施術中にお客様に怪我をさせてしまったり、洋服や荷物を汚してしまった場合の損害保険に加入することをおすすめします。
年間で数万円程度の金額ですので、もしもに備えましょう。
15-2, 音楽
店内で音楽を流す場合、市販のCDでいいやという方がいらっしゃいますが、自分で購入した音源であってもそれを店内で使用する場合は著作権者に対して手続きが必要になります。そのような手続きを行うよりも、毎月4000円くらいでUSEN放送に加入した方が楽ですし、チャンネル数も多いので店舗の雰囲気に合わせて音楽を選べます。
色々な手間を考えると CD1枚分くらいの価格ですのでおすすめです。
16, まとめ
いかがでしたでしょうか?
サロン開業時に準備しないといけないことは意外と沢山あります。
開業することがゴールではなく始まりで、開業からも忙しい日になると思います。
サロン開業が成功するように、しっかりと準備を行なって開業していきましょう。